小児STナビのサイトを運営するSTきりりんこと富田 朝太郎さんがATACで発表した資料「コミュニケーション能力に特化した障害度分類の活用」を公開して下さいました。

興味深いのは上記の図にあるコミュニケーション能力と移動能力をマトリックスにしてそれぞれのステージでどのような評価をしていけばいいか具体的なフロチャートを作っている点です。
重度の肢体不自由児に対してよく使われるのは大島分類です。
しかし、富田さんの論文にも書かれていますが、これにはコミュニケーション能力についての評価ではないので、別に考えなければなりません。
富田分類ではコミュニケーション能力を
聞き手効果段階
意図的伝達段階
命題伝達段階
言語期
という4つのステージで分けられています。もちろん、それぞれのステージはまたその中でも細かく分類されるべきでしょう。しかし、そう考える以前にこういった言語理解の段階をも意識せず、コミュニケーションエイドの利用やコミュニケーション指導を考えている教員がいまだに特別支援学校にいるかもしれません。
そうあっては,教育を受ける子どもたちが不幸です。
ですので、ある意味最低限の知識としてこの指標を知っていくことは大切なのでは無いかと思います。
ぜひ、論文を読んでこの資料を見ながら学校の中で活用してもらえればいいかなと思います。