【読書ノート】実践〕特別支援教育とAT(アシスティブテクノロジー) 第1集


〔実践〕特別支援教育とAT(アシスティブテクノロジー) 第1集

すみません。何で今さらという人も多いですが、年末で冬期休業になるこれから、まだ読んでいない人にご紹介いただければと考えております。
さて、この本が出たのは2012年 今から5年前です。

当日の明治図書の担当者の方に某学会でご相談してシリーズとして作ってもらうことになりました。
これを発行しようとしたのは、2011年の特殊教育学会でのこの自主シンポジウムが大きかったと思います。

特別支援教育におけるICT及びアシスティブ・テクノロジーの活用

この自主シンポジウムはその後も続いたんですが、このシンポジウムでATを普及させるためには

発表する場としてのジャーナルのようなものができることが良いのではないか

ということが話題となっています。
それを具体的な形にしたものだと思っています。
7回のシリーズにしましたが、まだまだ当日は認知度も低く、販売数も伸び悩み、残念ながらシリーズも7回で終わってしまいました。
しかし、今読み返しても基本的な考え方などは大変参考になります。
以下、目次を転載します。

刊行にあたって /金森 克浩
支援機器・教材について:ボイスルーラー /苅田 知則
特集について /金森 克浩
特集 はじめてのAT入門~VOCAとシンボル*使い方のコツ~
1 提言
特別支援教育においてATが果たす役割 /金森 克浩
2 VOCAとシンボルの活用を考える
(1) コミュニケーション支援としてのVOCAの活用 /坂井 聡
(2) 特別支援教育におけるシンボル活用~シンボルを上手に使うには~ /佐原 恒一郎
(3) どんなシンボルがあってどこで入手できるか /金森 克浩
(4) 最新VOCA情報~汎用性が広がったVOCAの現状~ /金森 克浩
3 VOCAとシンボル*使い方のコツ
(1) ドロップトークで楽しいコミュニケーション~意欲付けから,幅広い活用まで~ /青木 高光
(2) 個々の困難を克服し,生活を豊かにするためのiPod touchの活用 /大西 祥弘
(3) ビッグマックを使ってできることいろいろ~シンプルな機能を生かす~ /村瀬 直樹
(4) レッツ・チャットをより有効に活用するために /外山 世志之
(5) 友だちとの関係の中で活動に参加するためのスーパートーカー活用 /原 伸生
(6) パソコンを使った簡単スライドVOCAの作り方 /矢島 悟
(7) 【障がいの重い子どもへのVOCAの活用1】「KotoDama」でコミュニケーションを生み出す /杉浦 徹
(8) 【障がいの重い子どもへのVOCAの活用2】ビッグマックを用いて子どもとコミュニケーション /佐野 将大
(9) 【特別支援学級での活用】VOCAで もっともっと 話そうよ /高橋 ゆかり
(10) 【肢体不自由児への活用】デキルを生かしてVOCAを使う /福島 勇
TOPICS
情報コーナー
Webサイト 〈黄昏スイッチくらぶ〉みんなでつながる! 教材とAAC・ATの情報交換ブログ /岡本 崇
研究会案内 〈信州特別支援教育カンファレンス〉実践の知と技を コミュニケーション支援の達人を目指して /杉浦 徹
海外情報 〈諸外国のデジタル教科書について〉韓国とアメリカを中心として /梅田 真理
書籍紹介 『AAC入門 拡大・代替コミュニケーションとは』私と『AAC入門』 /谷口 公彦
知っておきたいAT用語
いまさら聞けないAT用語をピックアップ /大森 直也
あなたも使えるPCソフト紹介
すぐに授業で使えるiPadのアプリ集 /水野 吉丈
教材製作コーナー
お手軽VOCAの製作 /禿 嘉人
目指せ「ATスペシャリスト」
ATスペシャリストの必要性 /田代 洋章
編集後記

から引用

今も、第一線で活躍している人ばかりですよね。
とくに、ATでの中心はやはりVOCAだろうということで、この特集になりました。この後は、読者の投稿欄も作りたいという思いがあったのですが、なかなかそうはなりませんでしたね。今はインターネットやSNSの時代なので、そちらでもいいのかもしれません。
ですが、そういったことにまだ十分つながっていない人にこそ伝えたい、そう思うとやはり紙の本が一番だと考えています。
また、編集の力は凄いです。
私の文章は、このブログを読んでもらえばよく分かるように誤字だらけですが、そういったものだけでなく、文章の読みにくさをちゃんと直してくれる。
これってどういう意味なんですかということを適切に指摘してくれるのは、やはり一般の書籍ならではです。
ネットだけで無く、こういった本からも情報を得てもらえるといいかなと思います。
まあ、このブログを見ている人は、そういったことはすでにやっているでしょうから、そうでない皆さんの周りの人にぜひご紹介いただければ幸いです。
また、こちらからなら電子書籍版も購入できますので、iPadに入れて読み返すこともできます。

密林なら

ということで、ここしばらくこのシリーズのご紹介をしたいと思います。

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