パソコンやタブレットのカメラを用いて重度障害のある人の動きをとらえる OAK Cam

スクリーンショット 2015-12-19 5.41.04

いよいよでました。
ATACに合わせたのでしょうね。
OAKのwebカムバージョンのOAK Camが販売開始されました。

ダウンロードはこちらからできます。
30日間,機能制限無しで使えるそうです。
正式版はテクノツールからライセンスを購入するそうですが,今現在情報がでていません。
OAK Pro(オーク プロ) | テクノツール株式会社
30日以内に出てくるのでしょうね。
機能としては,このようになっています。
以下引用

OAK Cam(オーク カム)は,重度・重複障害など,随意的な動きをとらえることが難しい人の反応を可視化したり, わずかな動きによるスイッチ操作を可能にするソフトウェアです。
OAK Cam の2つの特徴
1.モーションヒストリー機能
  動いた体の部分を着色して表示し,動きを可視化する
2.エアスイッチ機能
  わずかな動きに反応する非接触型スイッチとして利用する
動作環境:
Windows搭載のコンピュータおよび内蔵または外付けのウェブカメラ
CPU:1.5GHz以上のデュアルコア,32ビット(x86)または64ビット(x64)プロセッサ
OS:Microsoft Windows 7 以降

ということで,これまであった距離モードとフェイススイッチはKinectを使わないなどの事もあって実装されていません。
その代わり,モーションヒストリーの機能が強化されたとのことです。
私のMacに入っているWindowsで特に設定変更をせずに動きましたので,インストールは簡単ですし前記のようにKinectがいりませんので,ノートパソコンでバッテリー駆動で使えるというのは,機動性の面でも大幅な機能アップです。
最近は,昨日のATACでの発表のようにスイッチとして使うのではなく,障がいの重いお子さんのアセスメントツールとしてOAKが使われていましたので,多くの学校場面での利用が期待できますね。
今日のATACでも以下のセッションがあるので,具体的な使い方の紹介があるのでしょう。

9:45-10:45
Room:Annex
「意思を読みづらい人の意思を読む(OAKプロジェクトの挑戦)」
 巖淵 守(東京大学先端科学技術研究センター)・
 青木 高光(長野県稲荷山養護学校)・佐野 将大(香川県立高松養護学校)
科学技術の進歩は社会問題を解決するだけでなく,新たな社会課題も生み出している。障害の重度化もその1つであり,重度重複障害の子ども達とのコミュニケーションは多くの親・教育・福祉関係者が抱える課題である。しかし,障害が重度になればなるほど彼らはコミュニケーションが困難だととらえられがちで,支援者側の愛や優しさで気持ちを感じれば良いとする風潮もある。テクノロジーを使った遊び道具も利用されているが,彼らの発達段階にマッチしないものも多い。OAKプロジェクトは科学技術が生みだした支援の空白地帯を先端の科学技術で補っていくものである。科学技術の進歩が今後の人々の生活に何をもたらし,それに我々がどのようにアプローチすべきか議論する。

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