以前こんな投稿をしました。
目次
「何でできないの?」ではなく「どうすればできるようになるかな?」と言ってみる
コミュニケーション場面においては、同じ内容を伝えたとしてもそれを相手が受け取りやすく発することができるか、そうでなく否定的に聞き取るかでとても違います。
そうなると、話の本質よりも感情的な物が先行します。
音声言語とその他の表現での伝え方の違いについては有名なものとしてメラビアンの法則というのがあります。
重度肢体不自由のある子どもの選択を考える「複数のものから選んでいても」

つまり、表現方法が変わるだけでも意図が伝えられるようになるかどうは変わります。
さて、いつもお世話になっている奥平さんが「言い換え&書き換えプリント」という資料を公開してくださいました。
その資料はこちらになります。
資料 言い換え&書き換えプリント
少しだけ転載するとこんな感じ
資料 言い換え&書き換えプリント
どんなシチュエーションか、身近な場面でイメージして
下の言葉を、視覚的、具体的、肯定的言葉や支援に変えましょう。
1,走らない→
2,食べたらダメ→
3,しゃべらない→
4,優しくしなくちゃ→
5,きれいにしましょう→
さて、あなたならどんな言葉に言い換えや書き換えができるでしょうか?
まずは、答えを先に見ないで自分で考えてみましょう。
答えはこのブログの最後に掲載します。
そして、これの模範解答になるのがこちらのスライド資料。
言い換え&書き換えプリントをしてみよう
どうでしょうか、模範解答はあくまで模範解答なので別の言葉が間違いとは言えません。
しかし、奥平さんのスライドを見せてもらうことでいかに私たちが相手のことを考えずに言葉を選んでいたかと考えさせられます。
まして、学校場面において教員が子どもに対して発する言葉が問題文のようであったらどうでしょうか?
私もそれほど上手では無いですが、心に留めておきたいです。そして、より具体的な例を見ることで理解が深まります。
さて、もう1つ。
こちらもいつもお世話になっているおがっちが紹介してくれたサイト。
好印象は簡単につくれる。「アサーション」をヒントに “好感度がアップする伝え方” を考えてみた。
STUDY HACKERというサイトに掲載されていた記事です。
ここは、好印象を作るための「アサーション」という考え方をヒントに3つの技法を紹介しています。
詳しくは上記サイトを見て欲しいのですが、ここで好感度がダウンする表現とアップする表現の例があります。
前述の奥平さんの資料と似ていますね。
このサイトでは相手の感情に配慮し否定的な表現でなく、肯定的な表現を使うことをすすめています。
もちろん、好感度を得ることが常に必要かといえばそうではないでしょうか、自分が伝えたいと思うことが上手に相手に伝わらないとすればそれはとても悲しいことですので、工夫をすることは大切だと思います。
これら全てを覚えなくてもいいですが、いくつかについて実践してみませんか。
さて、問題の答え
1,走らない→歩きましょう、いすに座ってね、手をつなごう
2,食べたらダメ→「遠足に」もって行きます、「冷蔵庫に」置いておきます、これは「お父さんの」ごはんです
3,しゃべらない→しずかにする、お口チャック、音楽を聴こう
4,優しくしなくちゃ→具体的な行動を伝える、「犬は、三回なでましょう」「赤ちゃんは、見るだけです」「小さな音でね」
5,きれいにしましょう→することの「道具」や「方法」「順番」具体的に伝える
詳しくは奥平さんのスライドを見てくださいね。