
これ、最後まで読んでもらわないと間違えた情報が流布しそうなので、気をつけてね。
Facebookで下記の記事が流れてきました。
「『野菜の値段の9割は中間マージン』の衝撃」という記事が書かれているが、それ、間違いです。農産物の価格形成というのは、そんなに簡単な話じゃない。
「え!農家の仕事ってそんなに軽く見られてるの?」
そんな事を表題だけ見ると思ってしまうでしょうね。
でも、お友達のカワケンが
数学的に考えると、ザッと見るだけで出てくる
「販売価格200円のキャベツのうち、農家の手取りは20円」
というのは、例えば10000個出荷して20万円ということになります。
(中略)
キャベツ500個が1日に収穫できる畑ってよっぽど広くないと無理。
しかもそれで月に20万円の「売り上げ」ってだけで、10000個のキャベツを収穫できる畑が必要だとしたら、
その農家は他の時期はどうやって食ってんだ。
成り立つわけがない。(カワケンFacebookより)
ということで、どう考えてもおかしい。
上記の記事を書かれているやまけんさんは計算の間違いとして
3.1兆円が消費額で、そのうちの2.8兆円が中間マージンなんだ!という勘違いをしているのではないか。本当のことは、よーくこの図をみればわかるのだが、生産費3.1兆円+流通経費2.8兆円=5.9兆円が消費額ということである。つまり、ここだけをみると、生産者は5割以上の手取りを得ているというのが、このデータの読み方としては正しい。それって、そんなに難しいことではないと思うんだけれども。
(「やまけんの出張食い倒れ日記」より)
という指摘をしています。
これってとっても興味深い記事です。
ある意味、文章の読み取りを見間違えた事による「国語」の問題だし、計算式の立て方の間違いなので「数学」の問題にもなるし、農業という社会活動をわれわれはどのように理解して考察しているかについての「社会科」の問題にもできます。
そして一番大切なのは、このタイトルのみが流布することによって、多くの人が勘違いを起こすという「情報モラル」の教材にもなり得るということ。
発信元の酒井さんはかわいそうですが、情報モラルを考える上ではとても貴重な教材を提供してもらいました。
さて、掲載していたアゴラの方も訂正記事が出ていたようです。
(残念ながら消えてしまったようです。)
酒井さんのTwitterにはコメントがあります。
各位。今回、Agora への投稿記事で、私の錯誤により、関係者に多大なご迷惑をおかけしたことを深くお詫びいたします。新田編集長から、レギュラー執筆者として無期限の停止処分を通知されました。重ねてお詫び申し上げます。
— 酒井直樹 電力シェアリング代表 ソーラーブロックチェーン (@Ruronin1) October 22, 2019
これを見て思うのは、自分も同じことをしでかしはしないかということ。
以前こんな事をしでかしてましたね。
気をつけないと。
ということで、教材を少しだけ紹介して終わりたいと思います。