ユニバーサルデザインとAT

UDとAT.001
6月に某国で合理的配慮としてのAT活用について話をすることになりました。日本語で書いたものを現地語に翻訳してもらうので、プレゼンデータを大急ぎで作っているのですが、その中の挿絵として上記の絵が浮かびました。
これの元ネタは明治図書の「LD,ADHD&ASD 2015年7月号 授業にいかす!ユニバーサルデザインの視点」に書いた「ユニバーサルデザインとAT(支援機器)」です。

以下、抜粋して転載します。

もう一つの視点として「基礎的環境整備」と「合理的配慮」との関係でユニバーサルデザインとATの関係が考えられます。ユニバーサルデザインには「調整又は特別な設計を必要とすることなく、最大限可能な範囲ですべての人が使用することのできる製品、環境、計画及びサービスの設計」のことだといわれているので,基礎的環境整備に近い「誰もが参加できるように」という意味があります。また、「合理的配慮」には個々の子どもの状態に合わせる配慮するので,ATに近い要素ではないかと考えられます。
しかし、ユニバーサルデザインには以下の注記があるのも、見逃せません。「ユニバーサルデザインは、特定の障害者の集団のための支援装置が必要な場合には、これを排除するものではない。」つまり、多くの人が参加できるようにすることは当然必要な配慮ですが、特定の人の参加を促すためのATは共存できるのではないかと思っています。
基本的には、ATは特定の人のためというものが多くなりますが、広く考え、誰もが参加できたり、上手にコミュニケーションできるようにするためのATというのもあるのではと思っています。
図1に戻って考えると、プロジェクターに映し出した教材は、多くの生徒たちにとっても見やすく分かりやすい授業となりますが、聞いて理解することが難しい生徒にとってはAT(支援技術)の役割も果たせるのではと思っています。
どちらにせよ、多くの子どもたちが学習に参加できるための配慮として、ユニバーサルデザインとしての授業や学習環境の組み立てと併せて、個々の子どもの困難性に対応した支援技術製品を積極的に活用してもらいたいと考えています。

図1というのは「教育の情報化に関する手引」に載っている以下の絵です。
スクリーンショット 2016-05-04 5.44.55
(以下より引用 第9章 特別支援教育における教育の情報化  (PDF:1111KB)
さて、これからプレゼンデータを英語にしなくては。

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