いつもお世話になっている福島さんより文部科学省の学校の情報環境整備に関する説明会の動画が公開されており、その中で支援機器についても述べられているよと連絡がありました。
見ると動画はこちら
2時間半の超大作でライブ配信したものです。
ちょうど分かりやすく整理をした方がいらっしゃるので解説はそちらにゆずります。
さて、この説明会の付随する資料としてこちらがあります。
【02.05.08掲載】学校の情報環境整備に関する説明会資料(令和2年5月8日) (PDF:5.0MB)
これは文部科学省のGIGAスクール構想の実現についてというページに載せられているもの。
ちょっと情報が多くなりすぎて探しにくくなってますね。
情報教育のページが情報が整理されていないと感じるのは私だけでしょうか。
さて、この資料の28ページに「障害のある児童生徒のための入出力支援装置の整備」というのがあります。
引用すると
障害のある児童生徒においては、情報機器端末を活用するために、児童生徒の利便性向上の観点から、より個別性の高い特別な入出力支援装置が必要な場合がある。障害のある児童生徒が1人1台端末を効果的に活用できるよう、一人一人に応じた入出力支援装置の整備をあわせて支援する。
とあります。
また
※令和元年度補正予算でも、GIGAスクール構想の実現における端末機器の補助額(上限4万5千円)の範囲において、 基盤的な入出力支援装置は補助対象となっている。
との付記もされていました。
写真の解説では点字ディスプレイと視線入力装置があります。
もちろんこれらだけでなく、さまざまなものが必要だと思いますが、こういったものが求められているのだということを教育委員会向けに説明されていますから、ぜひ各自治体は整備を進めてもらいたいですね。
以下は、お世話になった福島さんのFacebookの書き込みから引用
YouTube動画の1:29:01から1:34:05までの時間帯で、上記PDF資料の28ページの内容【障害のある児童生徒のための入出力支援装置の整備(令和2年度補正予算額 1070百万円)】が説明されています。
その中で①《視覚情報を点字化→点字ディスプレイ》②《音声を文字化→音声文字変換システム》③《表現方法の広がり→視線入力装置》が紹介されており、①③は写真入りで紹介されています。(③の視線入力で文字をタイピングしている写真の子どもさんは知り合いのお子さんです)YouTube動画の中でも担当者が話していましたが、GIGAスクール構想を打ち出した当初は、障害のある子どもが情報端末機器を使う上で必要な入出力支援機器が盛り込まれていませんでしたが、今回の補正予算では、それらが計上されています。
したがって、各特別支援学校には在籍する子供の実態に応じた入出力支援機器が情報端末機器とは別に配備されることになるでしょう。一方、こと視線入力装置については、「視線入力環境を構築するには、TM5-miniなどの視線追跡装置(視線検出装置と呼ぶこともあります)だけがあってもダメで、miyasuku EyeConMouseなどの視線マウスアプリが必要である」ということを各自治体の教育委員会の担当者が分かっていないことが予想されます。
たぶん、各特別支援学校に「何が必要か」と問い合わせがあると思われますので、そのことを教育委員会の担当者に知らせる必要があると思います。引用元はこちら
大切な事が指摘されていますね。
機器の整備だけでなく、この資料では「ICT活用教育アドバイザー」の活用事業というのもあります。そのアドバイザーが障害のある子どもの事についても詳しい人になっていただければともいます。