表記の資料を紹介してもらいました。
この資料は20分程度の動画(YouTube動画です)とそれに使われていたスライド資料(PDF)が提供されており、それを最初に視聴した上で、演習や発表などの校内研修を行ってもらうというものです。
想定としては60分ぐらいの研修教材だそうです。
現在、各地でのイベント中止がある中でこうした研修の教材を活用するのは、とても良いですね。
これの視聴についても、場合によっては集まって観るのではなく、それぞれに観るように課題設定し、これを使った演習もチャットのようなシステムを使ってお互いの意見を交換するというのもアリだと思います。
さて、中身ですが、講義をされているのはNPO法人東京都自閉症協会 綿貫愛子さんです。
タイトルにもあるようにご本人は自閉症スペクトラム当事者とのことです。
講義の構成としては
1.はじめに
2.私の自閉症世界から
3.特別支援教育のなかで
4.おわりに
となっていました。
いろいろな研究を分かりやすく、スライドにまとめて解説してあり、タイトルにもあるように綿貫さん自身の体験も加えながら紹介しているところです。
これを見ながら感じるのは、私自身も共感する事例が多くあり、自分も特性が強いのだろうと思うことです。
特に8枚目のスライドにある「直感的心理化」と「命題的心理化」の相互作用の部分で、前者の「直感的心理化」が上手く働かなくて誤解をしてしまうことが今まであったように思います。
さて、講義では「関係の発達を支援する」としてアスペルガーの「心の内側で共に自生的にな
り、彼らの特別な関心事を分かち合い支えてあげてください」とあります。
子ども自身をどのように理解し、その上で「関係」を作っていくかが大切だと思います。
面白いのは7枚目のスライドにある、『自分と似ている他者に共感しやすい「類似性仮説」』です。確かに、人の気持ちが理解できないと言われがちですが、そんな事もなく、まだらな感じもするのですが、こういう特性もあるのかもしれません。
おわりに で玉井邦夫さんの言葉を引用して
「本当の意味で『子どもを発達的に見る』というのは、『相変わらずできないけれども、❝できなさ❞が以前とは違ってきている』ということを見つけることです」
とあります。これって、自閉症の子どもだけでなく、支援を必要としている多くの子どもと接する教員に知ってもらいたいところだなと思います。特に重症心身障害といわれる子どもたちは、その変化がとても分かりにくく、また時間もかかります。
でも、彼らの中にある微妙な変化を読み取れるかどうかは大きな違いです。
もちろん、中邑さんの講義(https://youtu.be/Y332SImtGds)であるようにICTを使ったアセスメントも大切ですが、こういった考えが根本になければアセスメントさえも始められないと思いいます。
さて最後に、こういった講義は特総研がふんだんに持っています。
しかし、特総研ではなく教職員支援機構が配信している意味は大きいと思います。
ぜひ、いろいろな人に紹介してもらいたいと思いました。