2年前の11月5日に島根のシンポジウムで会った橋本紗貴さんが、教員試験に合格したとの知らせをもらいました。

このシンポジウムを企画した伊藤さんは彼女の事を表して「ド根性ムスメ」と言っています。
その言葉通りでしょう。
現役大学生の時には1次試験は合格しましたが、残念ながら2次試験は不合格。
だとしても、彼女ぐらい障害が重いにもかかわらずこれだけ頑張ったのは素晴らしいことだったと思います。
しかし、不合格に諦めることなく今年再挑戦して合格しました。
現在、文部科学省ではこんな会議をしています。
新しい時代の特別支援教育の在り方に関する有識者会議

前回の会議では熊谷晋一郎さんが当事者が教員になることの意味などを示唆しています。
現在、全国の学校の中で障害があるものの教員採用試験合格者の数は2017年に出されたこちらの論文によると
障害のある者の教員採用における一考察 ―障害者の権利に関わる法整備と各教育委員会における教員採用の動向から―
2014年で70人弱、でも彼女ほど障害が重い人はあまりいないはずです。
そんな彼女を支えてきたのは何があるのでしょうか?
一番にあげたいのは彼女の明るさです。
しかし、それを支えるための家族と、仲間とICTです。
逆に考えると、その明るさと「できない無理」と思わない気持ちがなければ、周りも支援しなかったかもしれません。
同じようにICT上手に活用しているルカさんやあかりさん、ともなお君などを見ていると共通するのは、失敗することを恐れず、または失敗することを認めてくれる周りがあったからではないかと思います。
どうしても、今の状態を見ると成功していることしか気がつかないんですが、沢山の間違いを認めてくれる環境がとても重要だと思います。
最初から「できない無理」といっている人との差はここになるのだと思いました。