英国内務省 (UK Home Office) によるウェブアクセシビリティの「べき/べからず」ポスター

Facebookで興味深い記事を教えてもらいました。

ウェブアクセシビリティの「べき/べからず」ポスター (UK Home Office) 日本語版 — Website Usability Info
先の記事でご紹介した、英国内務省 (UK Home Office) によるウェブアクセシビリティの「べき/べからず」ポスターが、日本語化されました。

英国の内務省によるWebサイトのアクセシビリティに関するポスターです。

Webサイトについてですが、私たちが日頃やってしまいがちな間違いについて、とても考え去られるものです。

紹介されているこちらの記事なども読み応えがあります。

Accessibility in government
This is for everyone: documenting how we’re rebuilding inclusive digital services across the UK Government

日本の通産省や厚生労働省などもこういったものを広く公開してもらいたいですね。

さて、ポスターには7つのカテゴリーがありました。

  • 自閉症スペクトラム
  • スクリーンリーダー利用者
  • ロービジョン
  • ディスレクシア
  • 身体障害 / 運動障害
  • 聴覚障害 / 難聴
  • 不安状態

それぞれを紹介します。

自閉症スペクトラムのためのデザイン

すること

単純な色を使う

やさしい言葉で書く

簡単な文章と箇条書きを使う

説明的なボタンにする

簡潔で一貫したレイアウトを構築する

しないこと

鮮やかでまぶしい色を使う

比喩表現や慣用句を使う

区切りのない長文で文字の壁をつくる

曖昧で予測不能なボタンにする

複雑でごちゃごちゃしたレイアウトを構築する

スクリーンリーダー利用者のためのデザイン

すること

画像の説明、動画の書き起こしを提供する

順序立てた論理的なレイアウトにする

•HTML5を使ってコンテンツを構造化する

キーボードだけで使えるように構築する

リンクや見出しは説明的に書く

しないこと

画像や動画だけで情報を表示する

ページ全体にコンテンツをバラバラに配置する

文字サイズや配置に頼って構造化する

マウスや画面の使用を強制する

リンクや見出しを役立たずにする

ロービジョンのためのデザイン

すること

良いコントラストと読みやすい文字サイズを使う

すべての情報をウェブページ(HTML)で公開する

色、形、文字の組み合わせで意味を伝える

順序立てた論理的なレイアウトにする(拡大表示したとき、文章は折り返して表示される)

ボタンと通知は文脈にそって配置する

しないこと

低いコントラストと小さい文字サイズを使う

ダウンロードの中に情報を埋没させる

色だけで意味を伝える

ページ全体にコンテンツを広げる(拡大表示したとき、横スクロールが必要)

文脈と分離した操作をさせる

ディスレクシアのためのデザイン

すること

理解を助けるために画像や図を使う

文字揃えは左揃えで一貫したレイアウトを保つ

他のフォーマットでの情報提供を検討する(例:音声や動画)

コンテンツを短く、明確に、簡潔にする

背景と文字のコントラストを利用者が変更できる

しないこと

長い文章で大きな文字のブロックをつくる

下線を引く、斜体を使う、大文字で書く

前のページを覚えておく必要がある(リマインダやヒントを出しましょう)

正確なことばで入力する必要がある(予測入力や自動修正の機能を使いましょう)

ひとつの場所に情報をつめこむ

身体障害・運動障害のためのデザイン

すること

クリック可能な範囲を大きくする

操作対象のあいだを空ける

キーボードや音声だけで使えるように設計する

携帯電話やタッチスクリーンを想定して設計する

ショートカットを提供する

しないこと

精密さを要求する

操作対象を近づけすぎる

マウスをたくさん動かす必要がある

短い時間制限をもうける

タイピングやスクロールで利用者を疲れさせる

聴覚障害・難聴のためのデザイン

すること

やさしい言葉で書く

字幕を使うか、動画の書き起こし文を提供する

順序立てた論理的なレイアウトにする

小見出し、画像、動画でコンテンツを分割する

予約や手続きの際に利用者が希望するコミュニケーション支援を利用できる

しないこと

難しい言葉や比喩表現を使う

音声や動画のみで情報提供する

複雑なレイアウトやメニューをつくる

長いかたまりのコンテンツを読ませる

電話を唯一の連絡手段にする

不安状態のためのデザイン

すること

操作を終えるのに十分な時間がある

これから何が起こるかを説明する

重要な情報は明確に

操作を完了するために必要なサポートを提供する

ユーザーが送信前に入力内容を確認できる

しないこと

ユーザーを急がせたり、必要のない時間制限を設ける

次にすることや時間制限で利用者を混乱させる

操作の結果がはっきりわからない

サポートやヘルプにアクセスしづらい

質問に回答したユーザーを放置しない

これの凄いなと感じるのは、一般的に分かりやすい身体障害や視覚障害だけでなく、自閉症や不安障害のある人に対してどのような配慮をすればいいかが書かれていることです。

これのすべてはPDFまたはSVGファイルとしてこちらに置かれています。

UKHomeOffice/posters
Home Office Digital repository of posters covering different topics – research, access needs, accessibility, design. – UKHomeOffice/posters

さて、最後に解説としてこんなことが書かれています。

Googleさんにお願いして翻訳してもらうと

内務省デジタル、データ、およびテクノロジーの目標は、すべての人に優れたサービスを提供することです。
アクセシビリティを理解することは、彼らがアクセスする必要性が何であれ、私たちは皆のために働くサービスを構築することができることを意味します。
これらのポスターは、さまざまなアクセスニーズに合わせて自分のサービスをアクセス可能にする方法を示しています。

とあります。

さて、私のブログはこれにてらしてどれほどアクセシブルになっているのだろう。

気をつけなければならない点がいろいろありそうですね。点検しなければ。

翻訳してくれた@onouchidebeさん、情報を提供してくださった@caztchaさん、ありがとうございます。

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