3日目の昨日はこちらに参加しました。
Practical Day ◇ 実用的知識や考えを身につける
「実践家 vs エンジニア ~こんなこと出来るか!?~」
身の回りにあるテクノロジー(アルテク)を用いた支援技術開発者と日々様々な障害のある人の支援を行なっている臨床家が議論する中で,今の技術でどこまでできるのか,また,今後はどこまで出来るようになるのか未来を想像してみましょう。
講師:
巖淵 守(東京大学先端科学技術研究センター 准教授)
スマホやタブレット等の身の回りにあるテクノロジーをベースに「タッチ&リード」や「OAK」などのアプリケーションの開発を行う,現場重視型研究者。
坂井 聡(香川大学教育学部 教授)
教育現場に身を置きながら実践的に研究を進める。自閉症や知的障害の子どもの問題行動に対する見立てと対応については右に出る人はいない。著書に「自閉症や知的障害をもつ人とのコミュニケーションのための10のアイデア―始点は視点を変えること」などがある。
(ATACサイトより引用)
めざましく発展する技術がある中、それらを開発する側と活用する側という2つの立場での話を進めていました。
巖渕さんが繰り出す、VRやARの機器、AIや自動走行車などの紹介と、それがあれば人はいらなくなるのかどうか、ということ。実に、今の時代の課題だと言えますね。
上記の絵はいつも使わせてもらっている、いらすとやさんのサイトで「AI」と打ったら出てきた絵です。
では、人間の判断に任せるのでは無く、機械の方がいいのか。
坂井さんはそうではないと反論しても、巖渕さんから
実は航空機の離着陸はパイロットが行っていない、といった例示を示されます。
とても興味深く、あっという間に時間の経つセッションでした。
私が思うに、こういった議論は常に自分たちは考えていかなければならないと思うのです。
実は知らない間にさまざまな事は自動化され、便利になっている。
とても素晴らしいことだが、それがどうしてそうなっているのかといったことについて、覚えていなくてもいいのかもしれないが、気がつくことは重要だと思います。
人間の長い歴史の中で、これほど機械が発展していったことは無いので、それらをうまく使いこなせている人は少ないようにもいます。
つまり、
使いこなせる人と振り回される人の情報格差
が生まれている。
そんな感じがします。
テクノロジーが人の仕事を奪うという考えと、いいや人間の面倒だった作業を機械が代替するので新しい仕事が創出されるという考えがあります。
やはり、偏った人にしか仕事や豊かさが来ないとすればそれは問題でしょう。
だとすると、福祉や教育というのはどうすればいいのか、私たちは真剣に考えていくべきだと思いました。