障害のある人のための電子書籍といえば、なんといってもDAISYです。
DAISYについての解説はこちらをご覧ください。
さて、DAISY形式のデータはDAISY研究センターで何点か公開されていますが、こちらよりも
伊藤忠記念財団が精力的に作成頒布しています。
私も少しだけお手伝いをしました。
マジカルトイボックスの展示ではいつも来ていただいています。
さてこのDAISYですが、元々のデータはテキストのみのシンプルなテキストDAISYでした。
そのわけは、視覚障害のある人のための録音図書が本になっており、かつ英語の場合には音声合成での読み上げた場合に、間違いが少なかったからです。
ところが、日本語の場合には、漢字仮名交じり文のために読み方が多様であり、どうしても読み間違いをしてしまいます。
そのようなわけで、日本でのDAISYはマルチメディアDAISYということで、人の音声が付加された形でのデータの頒布が多いです。
これは、小さい子どもなどの学習にはとても重要で、間違って学ぶことを避けてくれます。
しかし、諸刃の刃で、おところの人の声が好きなのに女の人の声だといやだ、といって使ってくれないということがあるかもしれません。
音声合成なら、簡単に切り替えられますが、そういうことができない。
また、読み上げの時の区切りが長すぎてもう少し短い長さで読んで欲しいというときに調節が難しい。
そういった課題を解決するためには、自作することが必要になります。
そこで、シナノケンシからこんなソフトが出されています。
Windowsのソフトなのですが、これを使えば、比較的容易に作ることができます。
しかし、iPad単体で作ってiPadだけで再生したいというニーズが出てきています。
そのニーズに応えたのが、このアプリです。
これと、以下のアプリを使えば、iPadだけでの作成再生が可能となるので、明日すぐに使いたいというと気には、とても重宝します。
お手軽に作ってみようということなら、「ひなぎく」と「のじぎく」という組み合わせがいいですし、本格的な教材が欲しいということなら、「PLEXTALKProducer」と「いーリーダー」は、最強です。