目次
はじめに
以前、iPadでの視線入力装置について紹介しました。
ついにiPad用の視線コントローラーが登場しました。「eyeV “Skyle for iPad” – HID-Augensteuerung für das iPad Pro 12.9」
並行輸入しようかとも悩んだんですけど、本当に使い物になるのか分からないものを30万円も出せなかったので、CSUNでの展示があるのではと待っていました。
そうしたところ、CSUNでよく展示をしている Inclusive Technology 社が似たような製品を出したようです。
Skyle for iPad Pro
この製品について、さっそく福島さんがレビューをしています。
視線追跡装置(Eye Tracker)が内蔵されたiPad Pro用ケース【Skyle for iPad】が登場

この後、ネットニュースのサイトTECHABLEも記事を出しました。
視点によるiPad Pro操作を可能にする世界初のアクセサリー「Skyle」登場
「視点」って・・・・
さて、福島さんからはCSUNでの展示はあるかと問い合わせてもらったのですが、今回はATIAでの展示があるので、CSUNには行きませんとのこと。
ううむ、残念ながらATIAは行かない予定。
どうしようかと思ったら、知り合いの梅垣さんがATIAに行っているらしい。
そこで、お願いして使い勝手などを報告してもらいました。
以下いただいたメッセージ
動画をお送りしましす。キャリブレーションから、簡単な選択をしている画面です。動かしているのは、使い慣れた説明員ですので、わりとスムーズ見えますが、何人か動かしてみているのを観察すると、うまくできる人、うまくできない人がそれぞれいるのがわかります。
設定自体は特になく、いきなりキャリブレーションして動かしていました。
これを見る限り、比較的容易に使いこなしている様子。
福島さんが紹介したこのアプリなのでしょう。
skyle

ただし、片目に斜視のある梅垣さんが操作したところでは、あまり芳しくなかったそうです。
以下が梅垣さんがFacebookに書いたコメント
Eye Gazing でもう一つのホットな話題は、iPadと一緒に使う、iPadを組み込んで使うタイプのものです。tobii+Windows10 に比べると値段が張るのが欠点ではありますが、展示を見て回ると iPad も視線で使えていました。展示では、主にAACデバイス用途での応用が多かったように思います。もとはといえばゲーミングデバイスですから、障害のある子供たちが簡単なゲームをしたり、シンプルな意思の伝達に使うのには十分な性能になっているのではないでしょうか。この件は、金森先生のまとめを見ていただくほうがいいかもしれませんね。
視線入力装置を活用する際に参考にしたい書籍とWebサイト(金森先生)
(URLを張るとなぜかFacebookに怒られるのでご自分で検索してください)
Skyle for iPad Pro
https://www.inclusivetlc.com/skyle-for-ipad-proで、じゃあ実際どうなんだということです。私自身、3か所ほどの展示でトライしてみました。過去に、日本の展示会で試したこともあります。結論から言うと、うまく動かせません。私は、メガネをかけているし、しかも右目が斜視です。ある展示スタッフは、メガネが反射しているからうまく動かないのかもと言っておりました。「メガネ外すと画面見えないです」っていうと、とても残念そうにしておりました。そもそも、キャリブレーションに失敗しているという感じがします。別の展示スタッフも、しきりに「頭を動かさないで!」と言っておりました。そんなわけで、Eye Gazing に関しては、うまく使える人もいれば、使えない人もいる、それが現状なのかなと思います。細かな操作をするのではなく、おおざっぱな操作をさせるのに向いている、これが現実。期待しすぎてはだめなようです。音声操作、音声入力も次々と利用が広がっていますし、iPadに接続するスイッチなども増えてきているようですので、いくつかの選択肢の中のひとつという理解でいいと思います。
しかし、この分野はまだ進歩の余地があると思います。アップルがいきなり iPad に標準搭載したりする可能性はどうでしょうか。ちょっと面白くなると思うのですが。
ということです。
Tobiiでも同じように上手く使いこなせない人を何人か知っていますので、そういった事はあるでしょうね。
こういった機器の進歩は日進月歩なのでどんどん良くなっていくと思います。
やはり、欲しくなりますね。
まずは、自分で試してみないことには人には勧められませんし・・・
しばらくすると、もっといい物がもっと安く出るような気もしますが・・・