なぜ教科書が読みにくいか(国大協広報誌46号 国立情報学研究所 新井教授の記事より)


Facebookにて新井先生のツイートがシェアされていました。


この指摘は、とても唸ります。
デジタル教科書の研究をやっていたとき、小学生の算数の教科書が前の指導要領に比べて記載されている情報量が多くなっていることが気になっていました。
その時に気がついたのは、

補助的な情報

の多さです。
つまり、子どもが読む部分ではなく、教員が指導に使うような

子どもへの問いかけ

解説的な内容

が増えていたんです。
そうすると、それらの情報をどうやってデジタルにするか、私たち研究グループは、それを減らすことができないのかと思っていました。
そうしないと、余計な情報を見て子どもが混乱するからです。
ですが、この新井先生の指摘はまた別のところにあるようですね。

科学の進歩により、学習指導要領の内容は増えています

とあります。
そうなんですね。教科書にはページ数制限がある。
でもこれこそ、デジタル教科書になることで、ページ数制限が撤廃できるんじゃないでしょうか?
そんなことを感じました。
出典はこちら

記事のあるPDFはこちら
http://www.janu.jp/report/files/janu_vol46.pdf
国大協のサイトはこちら
国立大学協会
一般社団法人国立大学協会は、各国立大学法人が実施する教育・研究及び社会貢献に関する多種・多様な活動において、質の高い成果を挙げるための環境作りを行い、もって国立大学法人の振興と我が国の高等教育・学術研究の水準の向上及び均衡ある発展に寄与することを目的として設立されました。 会員は、正会員の全国86の国立大学と、特別会員...
ちなみに、この広報誌、福岡教育大の放課後の学習支援事業や学芸大学のパラスイマーの西田さんの記事などなかなか読み応えあります。

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