畠山さんにお別れをしてきました


昨夜は畠山卓朗さんのお通夜の会でした。
神式だったので一般的な仏式と違い、少し戸惑いましたが、沢山の方が訪れており人柄が偲ばれました。
マジカルトイボックスの20年始を読み返したところ、畠山さんには第3回イベントからこれまでに3回講演をしてもらっていました。
また、マジカルトイボックスアドバイザーとしてパネルディスカッションにも参加いただきましたし、第3回のイベント以降は、アドバイザーという名前ですが、実質スタッフとして制作講座にご指導いただいていました。
少し、写真が残っていたので掲載します。

第8回イベントで


大阪の白光社にて制作講座を行ったとき。



光明養護学校でのイベントで貴重な島さん、中邑さんの3名のアドバイザーの方のスリーショット


第18回イベント 講演「自立支援のためのテクノロジ ーの活用」
さて、冒頭にあげた本はマジカルの自作の製作本を市販化したものです。
第1弾には、畠山さんに監修をお願いしました。
作れないものや新しいものが、出てきたので改訂版を出しましたが、まだ前作は少し残っているようです。
『障がいのある子の力を生かすスイッチ製作とおもちゃの改造入門』
【たった1つのスイッチが障がいのある子の世界をぐんと広げる。】重い障がいを持つ子でも、少しの工夫・工作で便利な機器や楽しい玩具が扱えるようになり、その世界を広げることができる。安全・確実なものが手作りできるように、必要な道具・はんだづけ・穴のあけ方等の基礎知識から具体的なおもちゃの改造まで、懇切丁寧に解説した。(マジカ...
以下に、監修の言葉を転載させてもらいます。

はじめに
――1個のスイッチからひろがる世界
私たちの日々の暮らしには様々な道具や機械が満ちあふれています。それを手にした私たちは一時,とても嬉しいものですが,やがて持っていることが当たり前になり,時にはその存在やありがたみすら忘れ去ってしまう,そんな日々を送る今日このごろです。
これとは対照的に,障がいのあるお子さんたちにとって,たった1個のスイッチがつくり出す世界は誰にも予想できないようなチカラを生み出し,未来につながる可能性を秘めています。スイッチを操作しオモチャが動いた瞬間のお子さんたちの笑顔や目の輝きがそこにはあります。また,このことは周りにいる大人たちにも笑顔を生み出し共に喜び合う,不思議な場や時間を生み出します。そしてそれが,人から人へと伝わっていきます。
筆者はこれまで障がいのあるお子さんから大人の方までを対象に,その方々の生活に何か新しい変化を生み出すことを目標に,言わば「人を支える」ための仕事に長年取り組んできました。でもあるとき,ふと気づいたのです。自分はそれらの人々を「支えている」ようでいて,実はそれらの人々から「支えられている」のだということを。大きな喜びだけでなく,生き甲斐さえ与えられることがあります。マジカルトイボックスがこれまで地道に造り上げてきた世界もまさにそれなのではないかと思います。障がいのある子どもたちはもちろんですが,それを支えている大人たちも,実はとても楽しくて,嬉しくてしかたがない時間,大きな贈り物を障がいのあるお子さんたちからもらっているのです。
一見すると,目立たずとても地味な世界ですが,そこにはいたるところでワクワクした気持ちが弾んでいます。また,今までできなかったことがデキルようになったことを共に喜び合う笑顔で満ちあふれています。
あなたもそんな世界にご一緒してみませんか。
監修者 /畠山 卓朗

この

「支えている」ようでいて,実はそれらの人々から「支えられている」

というのはとても、重要なことです。
自分たちの仕事をする上で、よくよく考えていきたいと思います。

合掌

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