良い研修とはどんな中身なのだろうyahooニュースの記事より

setsumeikai_seminar
いらすとやより)

仕事柄,職場は現職教員のための研修をします。
また,教育委員会等の研修会にも呼んでもらうことがあります。
研修会をやっていて,一番に感じるのはここで学んだことは受けた人の

きっかけ

を作っているにすぎなくて,気持ち(EMOTION)が働くように

そうだな

と納得してもらうことなのかなと感じています。
どんなに大切だな,と思っても自分の気持ちがそれに向かわないのであれば動いていかないので,基本的な考えを理解してもらいたい。そう感じています。
ちなみにこのEMOTIONですが,<E>LECTRONICS(電子技術)とMOTION(活動)がくっついてEMOTIONだと説明した先生がいらっしゃってなかなか面白かったです。
さて,表題のようにyahooニュースでこんな記事がありました。

東大の中原さんという方が書かれた記事なのですが,研修が生かされるためには、その研修自体の課題よりも研修前後の方が重要だと書いてあります。
つまり,学んだことを生かせる環境が職場にあるかということが大切だと。
なるほどと思った1つに

7.学んだことを試すための資源がない

というのがありました。
マジカルトイボックスのイベントでは,製作講座をずいぶんと初期のことからやっています。
このときの基本コンセプトはいいなと思っても,学校にはそういった支援機器がなければ「絵に描いた餅」になるので学校に戻ってすぐに試してもらうために安価に手に入るものを提供しよう。ということでした。
ですが,上記の記事を見ると,そういったことも
試してみよう
という職場の雰囲気や,上司の存在が大きいのかもしれませんね。
さて,自分の研修の話に戻りますが,私の研修では4部構成で話をすることが多いです。

1.基本的な考え
2.疑似体験
3.ICTやAT機器の紹介
4.実践事例

というようにしています。
ここでの肝は1の基本的な考えです。それが押さられていなければ,なんのためにやっているのかが不明確になる。
でも,現場の人にとっては3や4の具体例が知りたいのでしょうね。すぐに生かせるかもしれませんので。
なので,あえて2の疑似体験を入れています。自分の実感として必要だと分かってもらうためにあえて入れていますが,研修が短い場合はなかなか入れられない。
上記の記事を見て思うのは,研修だけでは解決せず,その前後をどうするか,それことフォローアップが大切なのだなと思います。
そういった意味で,このブログをフォローアップのために使っていただけると大変助かります。

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