「iPadかスイッチか?」を今振り返って

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5年前にこんなエントリーを書いたようです。

すっかり忘れています。
この当時でいうとiPadやiPhoneでのスイッチ操作というのはほとんど不可能でした。
こういったときに古くからブログを書いているのは役に立ちます。
iPadタッチャーは2010年に紹介していました。
ipad タッチャー
できマウス。のメーリングリストで紹介されていました。ipad タッチャーiPadにスイッチを付けるというので,どのようなものかと思ったのですが,改造を行っているわけではなく,静電誘導でタッチするところをクリックしたようにするようです。アイデ
AssistiveTouchは2011年に出てきたようです。
【iOS5】大手は記事にしない玄人機能AssistiveTouchを解説するよー!
iOS5から導入された,運動障害の人のための機能AssistiveTouchを解説したサイトがあったので,紹介します。【iOS5】大手は記事にしない玄人機能AssistiveTouchを解説するよー!こういう風に視覚的に解説してもらうと,分
(これリンク切れだな)
VoiceOverを無理に使ってスイッチ操作にする方法はだいぶ前からありました。
CSUN2011旅行記その5
今回CSUNの目的は2つ。アシスティブ・テクノロジーに関しての最新情報を得ることと,デジタル教科書関連の情報を得ること。まずは前記の事項について。前にも書きましたように支援機器の展示については幾つもの会社がありますが,やはり目立っているのは
これの問題点は、普段の操作と大きく変わるために支援者も戸惑ってしまうことです。
イベントからの情報 iPad版のトーキングエイド
e-AT利用促進協会のiPad版のトーキングエイドは好評で,知り合いの先生はとても感動していて早く発売できないかと言っていました。タイムエイドやスケジュールの機能を見るとどうも,DSのあのね♪に似ている,実はつくっているのが同じ会社だという
トーキングエイドfor iPadのようにアプリの中で強引にスイッチ操作をさせるというものもすぐに出てはきてましたね。
なので,この時代では上記のように

どちらか?

という選択肢を求められた時代だったといえます。
さて,今はどうかというとスイッチコントロールが出てから状況は大きく変わってきましたね。

iOS7のスイッチコントロールを使った「ささやかな」実験
iOS7へのバージョンアップによってスイッチ操作が可能となりました。いつもお世話になっているjalpsjpさんがその使い方と,使う上での注意点をまとめて下さっているので,ご紹介。iOS7のスイッチコントロールを使った「ささやかな」実験・・・
(ううむ,これもリンク切れだな)
「詳細 iPad スイッチ入力入門」 ~世界のスイッチユーザにiPadを!~
いつもお世話になっているjalpsjpさんのブログより「詳細 iPad スイッチ入力入門」 ~世界のスイッチユーザにiPadを!~詳細な情報はjalpsjpのWebページであるこちらです。新 iPadとスイッチを使った「ささやかな」実験~i
つまり,まともにスイッチ操作に対応したのは3年前だといえますね。
ですが,このあとでもいろいろなソフトの不具合があったりして,多くの人がAppleに掛け合ったり(上記のjalpsjpさんや「できiPad。」の町田さんなど)でソフトの質が上がってきています。
そんな中なのでスイッチ操作をしようと思えばできるようになった。
特に,最近追加されたレシピという機能を使うと,単機能のソフトも使える。
iOS9のスイッチコントロールの新機能「レシピ」
いつもお世話になっているお道具箱日記さんのブログより「スイッチコントロールのレシピでどんな料理が作れるの?」 「本のページがめくれるんだよ。」 「え!?」 ~iOS9のアクセシビリティ新機能 その1~iOSのスイッチコントロールはOSの標準
こう考えると,今回のお題のどちらかでなくてiPadでずっと使える環境も整ってきました。
そうなると最後の砦は

マウスが使えるか

なのかなと思っています。
肢体不自由のある人ではマウス操作または,マウス互換の入力機器を操作してコンピュータを使う人が相当数います。
キーボードもマウスでオンスクリーンのキーボードをクリックするなどして操作しますので,マウスの方が良かったりする。
それを使うことをiPadは許していませんので,そういったユーザのニーズには答えられていない。
たぶんいろいろな課題もあるのでしょうし,脱獄すればいいらしいことは知っていますが,推奨はできない。
ですので,上記の命題は
マウスを使うかマウス以外かという選択の方法になってきそうな気がしています。
さて,これから何年後かには状況は変わってくるのでしょうかね。

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