いやー,アメリカに行ったときに思ったのは電子書籍リーダーの多様さです。デジタル教科書の標準的な形式はNIMASと呼ばれる形式なのですが,これはDAISYを元にした形式ですし,EPUBもDAISYを元にしています。
そういったDAISYの形式のデータを日本で読もうとする場合一般に知られているのはAMISかLpPlayerと呼ばれるソフトぐらいしかありません。
しかし,これらのソフトは再生専用のソフトです。再生専用だとすると何が困るかというと電子教科書と言っても読むことしか出来ません。
つまり「受身」になってしまうのです。
でも,一般の教科書の場合には文字に下線を入れたり,コメントを入れたり(場合によってはイタヅラ書きを入れたり)することで,理解を助けたりしています。
そういったことが出来るソフトが実はアメリカにはたくさんあります。
EasyReaderもその1つです。
追加(すみません勘違いでした。これもAMISなどと同じように再生のみでした。書き込みの出来るのはRead:OutLoudやKurzweil,WYNNなどです。それらのソフトの違いについて詳しくは下記の報告書に載っています)
東京大学先端科学技術研究センター・人間支援工学分野 中間報告書 (PDF:1517KB)
(これの23ページの表に載っています。)
ですので,こういった製品はとても貴重です。
しかし,実は別の側面もあってDAISYプレイヤーではないということです。EasyReaderの紹介を見ても分かるように再生できる形式は
対応フォーマット:DAISY2.02とDAISY3(マルチメディアDAISY、テキストDAISY、音声DAISY)、プロテクトされていないEPUB、テキスト、HTML、DAISY XMLを読むことができます。
と書かれています。
つまり,テキストやWebページなども読み込めるようになっています。
これも学習場面で考えるといいのですが,学習は教科書のみではありません。自分で書いたノートや補助教材,場合によっては小テストなども使います。これらがすべてDAISYになっているわけではありません。
それでも同じプラットフォームに寄せることによって同じ使い勝手が実現します。
アメリカに行ったときに聞いたところではプリントテキストをスキャナーにかけOCRで文字認識をして学習に使うこともあると言っていました。その時にこういったソフトにすでにその機能が備わっていました。
最後に大事だと思うのは,上記のような補助テキストは「音声」が載っているわけではないということです。当然なのですが,自分で書いた文章やテストの問題などに音声の録音も付いているわけではありません。
ですが,上記のソフトは音声読み上げの機能が備わっていますので,それらを読み上げてくれます。
ちなみにNIMASファイルはテキスト形式のDAISYですので,録音されたデータは付加されません。データが大きくなってしまいますし,録音などの作業をすると人的にも時間もコストがかかってしまいます。なにより英文の場合はテキストを音声読み上げが容易に出来ます。
(これは誤解してもらっては困るのですが,日本語と違って分かち書きなので,言葉の区切りが分かりやすいためと,日本語のように同音異義語がそれほど多くないためです。日本語の音声読み上げの技術もとても進んでいます。)
デジタル教科書といったことが話題になりますが,実は3つのものを考える必要があると思っています。
1つ目はデジ達教科書そのもの
2つ目はデジタル教科書を再生するハード自体
3つ目はデジタル教科書を再生するソフト
そういった意味でこのEasyReader のようなソフトは色々と出てくることを期待しています。
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