失敗から学ぶには失敗を許容してくれる社会が必要


いらすとや で「失敗」というキーワードで絵を探したらいろいろと出てきましたがこの「てへぺろ」が一番いいですね。
ロケット開発で有名な植松努さんのブログにこんな記事が載っていました。

この中で植松さんは

「ごめんなさい。もうしません。」と言わせるだけの指導をしているうちは、日本は、失敗を防げない国なのかもなと思います。
失敗は、失敗の乗り越え方を教えるチャンスなのに。
まったく、もったいないことです。

本当にそう思います。記事の中で上松さんが謝罪会見を見るのが嫌いだと書かれています。私もそう感じていたんですが、上松さんがおっしゃるように、人の失敗をあげつらって晒し者にして溜飲を下げるだけという感じのものが多いですよね。
そうすることよりも、
どう乗り越えるか
と言う視点で明日につなげられなければならないのでしょう。
さて、この記事はある保護者の方からの紹介でした。
その保護者の方はこの記事を見てこんな事を書かれていました。
少し長文ですが引用します。

「自己肯定感が低いから失敗させてはいけない」
と何度も言われました。
でも、それってほんと?って思ってました。
だって、失敗しないとか不可能ですから…
「僕なんて生きてる価値ない!」
って自傷を繰り返すたった6歳の子を前に、親は無力です。
子どもたちの前に転がる、躓きそうな小石を拾ってまわることすらできません。
子どもたちが躓く度に、ダメ出しが飛んできます。
学校からは電話、本人は自傷…
何度、息子を連れて遠くに行きたいと思ったか…
でもね、彼が求めていたのは「それでも学びたい」ってこと。
だから、失敗をさせないんじゃなくて、失敗を失敗のままにしない!失敗をお得なものにする!ことにした。
失敗を冷静に分析し、次につなげるにはどうしたらいいのかを一緒に考えた。
学校で失敗して、先生から電話がかかってきても、悲しい顔はしない!とりあえず謝るもなし!
先生がなんと言おうと「本人から事情を聞いて、ご連絡しますね」と言った。
先生からは「親がこんな態度で謝らないから、子どもも謝らない!」と思われただろうね(笑)
でもね、親がとりあえず謝ってる姿が子どもの目にどう写るか考えたら、「とりあえず謝る」ってのはあり得ないよ。
親から信じてもらえなかった
って体験は最大の失敗体験だと思うから。
失敗はやり方次第では成功体験に繋がる大きなチャンス。
失敗→成功って体験は自信や大きなモチベーションに繋がると思う。
失敗を失敗のままにしない。
失敗からの立ち上がり方を身につけること、そこで何をつかむかこそが大切なことだと思う。
でも、一方で失敗を挙げ、責める人はとても多い。
失敗を許容しない社会はとても窮屈で、それはブーメランで自分に返ってくるよ。
失敗を恐れて何もしない、何も考えない…それでは成長はない。
自己肯定感も自尊感情も降ってはこないよ。
欲しいものは自ら取りに行くしかないよ。

この中の

だから、失敗をさせないんじゃなくて、失敗を失敗のままにしない!失敗をお得なものにする!ことにした。

がキーワードだと思います。
エジソンの有名な話に

私は失敗したことがない。ただ、1万通りの、うまく行かない方法を見つけただけだ。

というのがあります。
成功した人というのは実はその裏で沢山の失敗をしています。
しかし、実はそれは失敗を許してくれる環境があるからだと思っています。
挑戦しようという意欲をそいでしまっては、成功することはぜったいにない。
ただ、多くの場合、環境が失敗を許してくれない場合があります。
今の世の中はそうなっていることが多い。
だとすれば、どうするか?
大きな失敗をいきなりさせるのではなく、小さな失敗ができるようにするべきなのではと思います。
養護学校(特別支援学校)の教員だったときに、ある人から

「社会に出たら失敗ができにくくなるので今のうちにできる失敗をさせておくべきだ」

と言うようなことをいわれたことがあります。
どの文脈でこれを聞いたかというと、当時
チャレンジキッズ研究会
という、ネットワーク上の学びの共同体をやっていました。
ここの中では、閉じられた環境の中でのコミュニケーションがあるので安心して子どもたちは失敗できるようになっています。
SNSなどでの炎上など直接的なネットワークで事件を起こす前に、限られたメンバーでのコミュニケーションで問題が起きればそれを解決できるようにする。
そんな役割として使っていました。
チャレンジキッズについてはこちらに論文があります。

学校というのは、失敗を恐れてしないようにするのではなく、どうやってそこから学ぶかを教えてあげて欲しいと思います。

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