15年後はどうなるだろう,と考えるときの15年前はどうだったろう

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この図は学習指導要領改訂に向けて国の中央教育審議会の教育課程部会の論点整理(案)の補足資料です。
出典元はこちらになります。

この議論は昨年の夏なので、今は各教科についての議論や特別支援教育についての議論などさまざまな事が並行して進んでいますが、それらの議論の元になる物です。

新しい時代になり、どんなことを教えていくかはとても重要ですがここには

何ができるようになるか
何を学ぶか
どのように学ぶか

という3つのポイントをまとめています。
旧来型の知識伝達型では新しい問題に解決しないという危機感から「学び方を学ぶ」ということがここには示されていると思います。
これについては、以前こんな事を紹介しましたね。

上記の教育課程部会の資料でもこれと同じ事が書かれていて

子供たちの65%は将来、今は存在していない職業に就く(キャシー・デビッドソン氏(ニューヨーク市立大学大学院センター教授))との予測や、今後10年~20年程度で、半数近くの仕事が自動化される可能性が高い(マイケル・オズボーン氏(オックスフォード大学准教授))などの予測がある。また、2045年には人工知能が人類を越える「シンギュラリティ」に到達するという指摘もある。

とあります。
教育課程部会の資料には

2030年の社会と子供たちの未来

というタイトルで書かれているところです。
つまり15年後ですね。
これからのことは予測でしかないので、未来を考えるときに大切なのは過去を学ぶこと。
さて、15年前の世の中ってどうだったのだろう。
1つの基準として15年前のプロ野球チームのオーナーを調べてみました。
15年前ということですから2000年の横浜ベイスターズのオーナーはマルハという会社です。
今はマルハニチロという会社になっているそうです。
古くから横浜を知っている人は「大洋ホエールズ」の方が分かりやすいかも。
この「大洋漁業」という名前の会社でした。
ちなみに今のオーナーのDeNAは1999年に立ち上げたばかりで、どんな仕事をしていたかもほとんどの人は知らない会社だったでしょう。
そういった意味では、15年後に盛んになっている仕事を今予測するのはとてもむずかしい。
こんな事を考えると、本当に知識を覚えるだけの学びではなく、知識をどう使うかが問われます。
ちなみに、上記の情報のほとんどはGoogle先生wikipediaに教えてもらいました。
自分で覚えているのは、確かあの頃はこうだったのではという曖昧な記憶だけです。
でも、そうであっても手がかりを探し、どういった方法で情報を得ればいいかという手続き記憶があれば調べられます。
大学入試にしても今の小学3年生が大学受験の年にはコンピュータを使っての試験にしようと検討されています。

そういった中で何を教えるかが問われてきていると思います。

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