(ぽっしゅんNo.5より)
毎日新聞のWeb記事より文部科学省の「学習上の支援機器等教材開発支援事業」で開発された2つのアプリの紹介がありました。
私の過去記事はこちらから
欧米では、障害を補うのに便利だと利用者から申請があれば、積極的に汎用製品の公費助成を認め、福祉予算の節約にもつながっている。日本もユニバーサルデザインを満たした汎用製品を活用することで福祉予算を抑えることを考えてはどうか。
ううむ,学校だと就学奨励費の学用品での補助はありますね。
ですが,支援機器としてiPadなどを購入するのは認められない場合があります。
日常生活用具などの意思伝達装置などでは専用品で,流用ができない場合でないとだめだと言われたりします。
ここら辺は,決定が各自治体の役所で判断するようになってきていますので,対応に差が出てきています。
ですが,筆者が書かれているように
福祉予算の節約
というのは,ポイントでしょう。
専用品であるという理由に,高額なために購入できないから補助をする。
ということがありますが,そういった消極的な視点でなく合理的配慮を実現するために機器を導入していく。
そうした方が,予算も少なくなりより支援がしやすくなる。
というように考えられるといいですね。
ただし,そのためにはどうした使い方をしているのかについて,チェック機能が必要です。
同僚が書いた研究論文では,米国でのAAC機器の導入で,予算化されたにもかかわらず,十分に使われていないというレポートがあります。
Y Saito and A Turnbull.Augmentative and alternative communication practice in the pursuit of family quality of life: A review of the literature. Research and practice for persons with severe disabilities,32,50-65,2007