東大の中邑先生,福島先生が書かれた「バリアフリー・コンフリクト」とても読みごたえがあります。緒の部分を読んでいると「教科書」とあるので東大生向けの授業に使われるのでしょう。
でも,障害のある人に関わる人や,関わらない人でも読んでもらいたい本です。
ところで,この本,知り合いのディスレクシアの方が読みたいので電子化していないのだろうかと問い合わせがあったので直接著者に聞いてみました。
すると,書籍のサイトに下記の様に書かれていました。
【テキストデータ提供のお知らせ】
本書をご購入いただいた読者の方で,視覚障害,肢体不自由などの理由で本書を印刷媒体で利用することが困難な方に限り,点訳ソフトや読み上げソフトで利用可能な本書のテキストデータを提供いたします.希望される方は,以下の方法に従ってお申し込みください.
本書についている帯の書名が表示された部分を切り取ったものもしくは帯全体,お名前・ご住所・電話番号・データの収録を希望するメディア(CD-Rかフロッピーディスク)を明記した用紙,200円分の切手を同封し,以下の住所へお申し込みください.
なるほどさすがバリアフリーのことを書いている本だ,と思いました。
どの本でもこういったことをするべきでしょう。(と自分の本でもそれをしなければと反省)
ところで,これって本の中に書いてあったのだろうか?と疑問に思ったのですが,どうもそういったことは記述されていない。
たぶん後から対処したのでしょう。
最近,Amazonが紙の書籍を電子化して欲しい場合には要望を出すボタンを付けています。
すべて叶うわけではないですが,本当に必要とする場合には希望を出すといいですね。
しかしこの電子書籍化,本当に便利になるかというと課題もあります。
たぶんキンドルだとすればepubの形式なので,データが上手くハンドリングできれば音声化するはず。
でもそれを再生するソフトや再生するハードがちゃんと整っていないと,キンドルでしか使えない。
視覚障害者やディスレクシアの人に便利にならない可能性がある。
だからといって,この書籍のように帯を送らないといけないとすれば視覚障害の人が上手く扱えるとは限らないし,テキストデータだけだとすれば画像部分は電子化されない。
まだまだ,書籍の電子化にはコンフリクトが残っているのだろうと感じました。
http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=nah00531-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=ss_til&asins=4130520245
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