マジカル会員からの報告「電動オートバイの改造」

マジカルトイボックスを応援してくださる地方の会員の方から以下の報告をいただきました。障害のあるお子さんの保護者の方なのですが,学校や地域をとても上手に動かされています。
<連携>って大切ですね。

マジカルの本にも掲載されている「電動オートバイの改造」。
息子が通っている養護学校(まだこの名称です)で
壊れた乗用玩具を2台も入手出来たのでこれをやってみたい、
と相談を受けたもので
先日、私が所属する「おもちゃ病院」で対応しました。
故障といってもお約束の鉛蓄電池のサルフェーションでしたので
いつもバッテリー交換を担当しているメンバーが
スイッチ用ジャックの取付までまとめて対応してくれました。
やってみたいけど難しそう、という理由でやめてしまうのではなく
やってみたいからおもちゃ病院に頼んでみよう! という方向に
なってきたのは嬉しいことです。
2台のうち1台は、施設訪問学級で使用しているとのこと。
その訪問学級のお子さんにとっては
「移動」=後ろから大人が車椅子を押してくれる
だったのが、何故か先生が前方で手招きをしている。
そして、スイッチを押すことで自らの意思で
先生の方に近付いて行けることに気付いた瞬間というのがまさに
「○○くんの頭の中でスイッチが入ったようでした」
と、訪問学級の先生からお聞きしました。
面白いものですね。

この「やってみたいけど難しそう、という理由でやめてしまうのではなく
やってみたいからおもちゃ病院に頼んでみよう!」というのが大切ですね。
よく話をするのは「障害があるから出来ない」ではなく「障害があっても出来る」と考えると子どもたちの可能性は広がりますが,これは子どもたちだけでなく,大人も同じこと。「出来る」事を積み重ねるのは大事なことです。
先日読んだ「敗者の錯覚」という本に面白いことが書いてありました。
これは,企業のリーダーが陥りがちな失敗を書いてあり,優秀なリーダーはやらないけど,能力のないリーダーがやってしまう事を図説で説明しています。
その中で「売れない理由を100個探すより売れた理由を1個見つける」というのがあります。
企業の会議では失敗は見つけやすいので,ダメな会社は売れない理由を見つけたがるが,優秀な会社は売れる理由を探すそうです。
なぜ,ダメな会社は売れる理由を探さないかというとダメなことは見つけやすいが,うまくいったことの理由は探すのが難しいこと,また売れた原因を見つけるのは自分以外の誰かの功績を見つけることになるので,なかなか出来ないからだそうです。
振り返って,障害のある子どもたちを見る場合にも出来ないことは分かりやすいけど,彼らが出来ることを見つけるのはとても難しい。でもそれが出来れば子どもも嬉しいし,意欲的になる。
その得意をバネにほかのことも補えるはず。ぜひ先生方にはそのような視点で子どもたちを見てもらいたいです。
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