障害はない、テクノロジーが整っていないだけだ


(いらすとやより)
昨日は、仕事でこのシンポジウムに参加していました。

私の仕事は、会場係で入場者の誘導をするばかりだったのですが、他の方々はとてもご苦労されていて申し訳ない気持ちでしたが、シンポジウム自体はとても刺激的で興味深い内容でした。
さて、私の専門とする「支援技術」でいうと、やはり為末大さんのお話しされていた事が一番関心がありました。
ご自身はオリンピアンのアスリートですが、テクノロジーへの関心が高く、パラリンピックについてもとても造詣が深い。
今は、義足の利用についても研究されています。
講演の中で、ヒュー・ハーという方の言葉で「障害はない、テクノロジーが整っていないだけだ」と言う事をおっしゃっていました。
ご自身が、登山事故で膝下を損傷され、義足を付けていらっしゃいますが、それを失った部分を補うというだけでなく、より以前の力よりも高めてしまうという事をMITでやっている。
TEDにも出ているので、見て欲しいと言われていたので、Google先生に探してもらいました。
行き当たったのがこのサイト。
ヒュー・ハーが描く「バイオニック義足」の未来(動画あり)
ふくらはぎの筋肉の実際の動きを正確に反映するように設計された「バイオニック義足」。センサーによって神経反射が促進され、使用者は考えるだけで人工装具を自分の体の一部と同じように動かすことができる。
ここにTEDの動画も掲載されていました。

New bionics let us run, climb and dance | Hugh Herr

日本語の字幕が入りますので、19分ほどの動画、ぜひ見て欲しい動画です。
1:45あたりに、タイトルの言葉のニュアンスが語られています。
さて、実は、こうした技術は、これまでの人間のポテンシャルと大きく超える事も可能になる。
この前のリオのオリンピックでは義足の選手がオリンピックに出るかどうかで問題になったが、たとえばマラソンと車いすマラソンでは圧倒的に車いすマラソンの選手の方が今は速くなっている。
つまり、一緒になればいいという事を超えるような事が技術の進歩で可能になる。
前に紹介した攻殻機動隊の世界で考えると、

技術革新によって障害者が障害者じゃなくなる日。例えば、攻殻機動隊の世界が現実になったら。
こちらより技術革新によって障害者が障害者じゃなくなる日。例えば、攻殻機動隊の世界が現実になったら。攻殻機動隊は自分の興味の範囲ではなかったので,ほとんど見たことがなかったのですが,この記事で動画を見たらとても興味が出てきました。引用されてい

能力を高めるために、体の1部分を機会のパーツに変えるという事も、今後普通に行われるかもしれない。
なので、そういったことについて倫理や法律などで検討する時代が来るのだろうと思いました。
何にせよ、とても興味深いシンポです。
為末大さんのWebサイトはこちら

Deportare Partners|デポルターレパートナーズ
人間と社会の可能性を拓く、スポーツのように。為末大が主催するDeportare Partnersは、戦略策定 / 意思決定プロセスや、研究・出版、プロジェクトを通じて人間と社会の可能性を拓くため、共走し社会を変えていくことを目指しています。私は「スポーツとは身体と環境の間であそぶこと」だと定義しています。自分の身体を使...

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