皆さんは上記の図を見たときに良い授業はどの順番だと考えるだろうか?
これは、仮説実験授業で有名な板倉聖宣さんの「楽しい授業」で書かれていた問いかけです。
A > C > B > D
と考えるのではないでしょうか?
しかし、板倉さんは Cの「楽しくなくて分かる」のが最悪だと述べています。
これは、楽しいという表現でなく「納得がいく」という言葉に置き換えてみるといいと私は思います。
つまり、納得がいかないのに理解させられてしまう。不本意ではあるが、それを受け入れると言うことの危険性です。
ここには、
自分で考える
ということが欠けているように感じられます。
対象に対して、関心を持たないのにそれを受け入れてしまう危険性があります。
何でこんなことを書いたかというと、この夏には結構な回数の研修会で講師として呼ばれました。
以前から、呼んでもらっていて疑問だったのは、一方的に話をするだけでなく、できるだけ講義を受けた方が参加する形をとりたかったこと。
今回は、そのようなわけで、演習を積極的に入れるようにしました。
また、演習で使うiPadも、なるべく一人で使うのでなく、複数で操作してもらうようにしました。
ネットの時代ですから、必要だと思えばネットでいくらでも知識は得られますし、講義を受けただけですべてが分かってもらえるなんて思っていません。
ですので
関心を持ってもらうこと
複数の人間で操作することで、共同学習を行って欲しい
課題解決は、知識を教えられることではなく、それに問いかけて試行錯誤すること
だと思っています。
幸いに、多くの方に良い評価をもらっていますが、時々
もっと教えて欲しい
説明が不親切だ
というようなアンケートがあります。
私の意図が伝わっていないと分かりますが、いまだに教員は教えて、教えられるという形にこだわっていることが分かります。
文部科学省が出したこの資料