こちらのブログより
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川上先生のお話しは論理的でかつ分かりやすく,とても好評です。
さて,彼のブログに「三大禁じ手」として以下の3つのことが書かれています。
強い指導
頭ごなしに叱る
押さえつけ
これのエピソードとして
「そんな子は力で抑えるに限る」と強権的に対応する鬼軍曹タイプの対応は、その場だけなら何とかなるかもしれません。刺激依存性(周囲の刺激に振り回されやすい)が持ち味でもあるため、その先生が担当しているときには鳴りを潜めたかのようにおとなしくなることがあります。
ところが「おとなしくなったから、次は新任の担当でもよいだろう」とみなしてしまうと大間違いで、翌年は反動のように衝動性が強くなり、結果として大人が振り回されます。そして残念なことに、「やっぱり強い指導でないとうまくいかないのだ」といった大人の誤解をさらに強化してしまうことにつながることも珍しいことではありません。
これを見て,昨日読んだ池谷裕二さんの『脳には妙なクセがある』を思い出しました。
これに「脳は妙に自己満足する」として脳は「行動」と「感情」が一致しない時にこの矛盾を無意識のうちに解決しようと働く性質があるとしています。
例として示されているのは2つの洋服のどちらかを購入しようとする場合に,それぞれの好みがあまり差が無い場合,購入後選択しなかった洋服の方を低く評価するにもかかわらず,もしも2つの洋服の好みの差がある場合には選択しなかった洋服の評価はそれほど下がらないそうです。
つまり,後者の場合にはあらかじめ評価に違いがあり,「行動」と「感情」には矛盾がありません。
しかし,前者の場合には矛盾が生じてしまうので,それを回避するために「行動」を変更することが出来ないので,「感情」の変更をおこなうそうです。
これと同じ実験として4歳児に対して「そのオモチャで遊んでは絶対にダメ」と母親に厳しく禁止された時と「遊ばないでね」とやさしくいわれて遊ぶのをやめた時の比較があります。
すると子どもは同じオモチャであってもやさしく諫められた方が好きな度合いが減っていたそうです。
これは,やさしくいわれた場合,他人からの指示であったとしても自分の意志で遊ぶのをやめたという自由な要素があり「遊ぶのを止めたのだから,そのオモチャは大して面白くなかったのだ」という結論に達するそうです。
一方,強く禁止された方は遊ぶのを止めた理由が明確で,自分のとった行動に曖昧な点がないので,感情の変化が起こらないとのことです。
つまり,大切なのは「自分の意志で判断したか」と言うことなのかと思います。
逆に言うと子どもに自分の意志で判断させないようにするには「強く指導」すればいいということになります。
大人はついつい,強い指導をしてしまいがち。それは立場が違いますから。しかし,それによって子どもがその後の行動がどう変化するかは大きく違います。
ぜひ,多くの先生に川上先生の言葉を読み返してもらいたいです。
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3学期にはまた講師できて下さる予定ですね。
楽しみです。