昨年亡くなられた樹木希林さんの言葉をまとめた本です。
非常に示唆に富む本でした。
ぜひ読んでほしいのですが、2編ほど気になったものを
ぜったいこうでなければいけないという鉄則はない
家を建てたときに、もしも予定と違った作り方をしたら必ず教えて欲しいと建築の方に伝えたそうです。
例え、それが失敗だったとしても、もしかするとその失敗からいいものが生まれるのかもしれないと書かれています。
私たちは、とかく「正しいこと」「間違っていること」という風に決めつけてしまいますが、考えようまた、その後の対処の仕方で良い結果につながるかもしれません。
もしも、正しいと言うことしか認められなければ樹木希林は美人じゃないから芸能界に入られなかったと書かれています。
障害のある人は排除する、何てことがあったりしますが、本当にそれでいいのでしょうか?
そんなことを考えさせられる言葉でした。
病というものを駄目として、健康であることをいいとするだけなら、こんなにつまらない人生はないだろう
樹木希林さんのがんにかかってからはいろいろとあったと思います。その過程の中で、病気だから駄目だと思ってしまうことなく、自分の有り様を考えていた言葉だと思います。
これも上記と同じように、障害を考える上でとても考えさせられる言葉でした。
このなかで
病気が”悪”で、病気でない状態が”善”
というような二元論的な考えではないと言われています。
ここで
どの場面にも善と悪があることを受け入れることから、本当の意味での人間がたくましくなっていく。
とありました。
まだまだ、自分は未熟ですが、そんな言葉から自分の生き方や障害ということについて考えていきたいところです。