病気の子どもたちの教育に関する2つの記事と文部科学省会議


いらすとやさんで「経管栄養」と検索したらこの画像が出てきました。
凄いないらすとやさん。
もちろん、moroQさんならもっと沢山あるんですが、あえていらすとやさんで探してみました。
さて、昨日は病気の子どもたちの教育に関する2つの情報をもらいました。
1つめはこちら

NHKの番組です。
病気があっても学びたいと思う子どもたち、特に「医療的ケア」が必要な子どもは17,000人以上います。当然ですが、病気をそのままにするわけにはいきませんが、だからといって学ぶ機会が損なわれていいこともない。
病弱特別支援学校だけでなく、今は通常の学校にもそういった子どもたちが通学している例もあります。
文科省では、そういった医療的ケアの必要な子どもたちの教育についてこんな検討会をしています。
学校における医療的ケアの実施に関する検討会議(第1回):文部科学省
つい先日は第3回の検討会が開かれたようです。
http://www.mext.go.jp/b_menu/gyouji/detail/1400460.htm
検討会の主な内容は以下のようなことです。

(1)学校における医療的ケアの実施体制の在り方について
・教育委員会における検討体制の在り方
・教育委員会、学校と主治医等の責任分担の在り方
・医療機関・訪問看護事業者に委託する場合の責任や役割分担の在り方
(2)学校において人工呼吸器の管理等の特定行為以外の医行為を実施する際の留意事項について
・人工呼吸器の管理等の特定行為以外の医行為に関する標準的手順の整理
・校内における支援体制整備(校長、教諭、養護教諭、特別支援教育コーディネーター、学校看護師等の役割分担)のポイント
・学校外の関係機関との連携体制のポイント
・緊急時の対応のポイント
(3)学校において実施できる医療的ケアの範囲の明確化について
学校において医療的ケアを実施するに当たり、看護師等、認定特定行為業務従事者となっている教員、それ以外の教員のそれぞれが実施することのできる範囲を整理
(4)校外学習・宿泊学習など学校施設以外の場で医療的ケアを実施する際の基本的考え方の整理について
(5)看護師が学校において医療的ケアに対応するための研修機会の充実について
看護師が学校で医療的ケアを実施する上で、必要な知識等を習得できるようにするための方策について検討

設置は本年度ですが、平成30年度以降も継続して協議が進められるそうです。
医療的ケアについては、私が教員になった30年前からずっと、どうしていくかが肢体不自由の特別支援学校では重要な課題でしたが、まだまだ地域差があって、自治体によってその対応はまちまちです。
自分が今いる、愛知県と東京都でもその仕組みは大きく違います。
そんなことが今後良い方向に進んでもらえればと思います。
もう1つの記事はこれ
ヨミドクターの記事です。

京都市立の高校生が入院することで学ぶ機会が失われそうになった。
その時に、同じ京都府立の病弱特別支援学校の教員を兼務発令して遠隔教育を行った事例です。
桃陽総合支援学校というのは、私が前に関わったこともあるや総務省のフューチャースクール推進事業や文部科学省の学びのイノベーション事業の実施校で、遠隔教育について実績のある学校。
さて、ここに出てくる

文部科学省は2015年、高校生がテレビ会議システムの授業に参加したり、授業を録画したビデオを視聴したりすれば、授業に出席したと見なす遠隔授業の制度を整備した。卒業に必要な単位の半分未満を上限に、出席日数に算入できる。

ですが、文部科学省はこんな通知を出しています。

今回は、同じ市立の学校同士だったのですが、特別支援学校と高等学校も多くは同じ県立学校同士ですので、連携を図ってもらえるといいですね。

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