入試における「漢字」の書き取りって(その5)

スクリーンショット 2016-03-01 4.38.02
このシリーズも5回目。
少しおさらいを

そして、10月にはこんな記事を書きました。
漢字の手書き、多様な字形OK…文化審が指針案
読売オンラインより漢字の手書き、多様な字形OK…文化審が指針案漢字のとめはねはらいについては,以前こんな事を書きました。入試における「漢字」の書き取りって(その4)記事によると文化審議会国語分科会漢字小委員会では,多様な記述のしかたを認める
この審議会が昨日の2月29日にこんな資料を出しました。
http://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/2016022902.html
以下引用

漢字の字体・字形については,昭和24年の「当用漢字字体表」以来,その文字特有の骨組みが読み取れるのであれば,誤りとはしないという考え方を取っており,平成22年に改定された「常用漢字表」でも,その考え方を継承している。
しかし,近年,手書き文字と印刷文字の表し方に習慣に基づく違いがあることが理解されにくくなっている。また,文字の細部に必要以上の注意が向けられ,正誤が決められる傾向が生じている。
今回の報告では,漢字の字体・字形について詳しく解説するとともに,常用漢字(2,136字)全てについて,印刷文字と手書き文字のバリエーションを分かりやすく例示している。

大手新聞社も以下のような情報を出していますね。

http://www.yomiuri.co.jp/national/20160229-OYT1T50066.html
http://www.asahi.com/articles/ASJ2Y5613J2YUCLV00C.html?iref=comtop_6_06
これらをみると思い出すのはこの長野県の高校生が作った動画ですね。

漢字テストのふしぎ (第29回東京ビデオフェス 大賞作品)

さて、文化庁の資料には表題の入試について以下のように書かれています。

Q27 入学・採用試験等における字体・字形の扱い
入学試験や採用試験などの漢字の書き取り問題では,どのような考え方に基づいた採点
が行われるのが望ましいでしょうか。

A 事前に採点の基準を公開しているのでなければ,常用漢字表の考え方に基づいた評価が行
われることが望まれます。

2016022902_besshi02
これらを受けたうえで、学校教育の中でどのように教えていくか、教員の皆さんに考えていってもらいたいですね。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加