かの有名な魔法のプロジェクトが満を持して出版した書籍です。
魔法のプロジェクトはサイトに全ての実践事例を公開しています。
と思う人もいるかもしれません。
しかし、私は出版社の編集の力というのは素晴らしいと思っています。
どんなに優秀な実践事例だとしてもそれを多くの人に見てもらうように編集されたものは、個人が書かれた論文にはかないません。
そういった意味では、この本はぜひ買わないわけにはいかないでしょう。
さて、そう思って冒頭の部分を見ると佐藤さんがこんな事を書かれています。
これらの意見には、同じ背景があると想定され真s。それは、子供の困りの状態と原因になっていることへのアセスメント不足です。教師たちはの担当する子どもはみな違います。どんな困難のある子どもにどんな指導をしたいのかは、教師自身にその子の実態をみて考えていただくしかないのです。
これはとても重要なことを指摘されています。
こういった本を見たら、すぐに使ってみたい。
そう思うでしょう。
しかし、一歩立ち止まって考えてもらいたい。
子どもにそのソフトが必要なのだろうか、彼は何に困っているのだろうか。
そういうことを考えるヒントがこの書籍には詰まっています。
27事例プラス3事例の30事例には、実はICT以外の実践もたくさん書かれています。
それは、必ずしもICTを使うことを目指すのではなく、子どもの困りを解決するための工夫が込められている。
その、考え方
をこの本を読んで学んでもらえればと思います。