第2回DONTACに行ってきました。


支援機器の入力に関する研究の一環として第2回DONTACに参加しました。

非常に豊富なメニューと、豊富な人材がそろったとても興味深い研究会だったのですが、私の研究である「タブレット入力」「スイッチ入力」「視線入力」の3つの入力方法の中で特に最後の
視線入力
については、多くの人が紹介をし、それらに関心を向けている人が多くいました。
視線入力については、実はこの本で

当時の香川大学の中邑賢龍さんはこんなことを書いています。

目で注視した文字がタイプ出来るといった精巧な装置もすでに作られています。ところが、装置が高価であり、今のところ一部の大きな病院・大学でしか利用出来ないのが現状ではないかと思われます。

この本が出たのは1986年11月20日とありますので、今から30年以上前。
すでにその時代でも研究としては試されていたが、実際に使えるものとなるためには大きな課題があった。
私は、それのブレイクスルーは2つの段階があったと考えており、第1弾がTobii社のp-10の発売。
複雑なセッティングをする事なく、利用がはじめられたのはこれが国内では最初だと思っています。
そして、第2弾はローコストのEYEXの登場。
ここら辺の歴史については、先日紹介してこの本に伊藤さんが書かれています。

なので、それを推し進めようとしているメンバーが集結していました。
ちなみに、次のマジカルイベントでも多くの団体に展示をお願いしています。
ぜひ、マジカルイベントにもご参加ください。
余談ですが、上記の本は私たち支援機器をやる人間は皆持っていました。
これには、MSXのソースコードや電気工作の知識など、様々な情報が凝縮されていました。
私も当然持っていたんですが、あるとき紛失してしまい、買おうと思っても絶版。
ふとした弾みでネットで検索していたら、Amazonに中古で販売されているではありませんか。
速攻で購入。
本を見ると、杉並区の図書館が廃棄本にしたらしく、それが流れてきました。
まあ、私たちのような人間でないと、その価値は分からないのでしょうね。
図書館にあったためか、カバーもPコートでマスキングしてあり、丁寧に扱われていました。

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