「和太鼓」は凄い

「和太鼓」っていっても叩く,本物の太鼓のことではなくってパソコンソフト「和太鼓」のことです。
Microsoft Word 読み上げソフト
和太鼓(Wordaico) Ver 0.62

Wadaiko
このソフトは,ワードのアドインの形でワードの機能を拡張させることで動作します。
また,音声でテキストを読み上げさせるので音声読み上げのソフトが必要なのですがどれを入れればいいか,どのようにするかは上記のサイトに紹介されています。
このソフトの何が凄いかというとただ単にテキストを読み上げさせるだけではなくテキストの「ひらがな」のところを読んでくれるからです。
そんなの当たり前,と言わないでください。
日本語の場合にはひらがなと漢字があり,テキスト読み上げの際には漢字は漢字の読みを予測して読んだり,音声読み上げソフトに学習させたりしながら漢字を読ませます。
ですので,「田上」という人の名前の時に「たがみ」と読んだり「たのうえ」と読んだりするかは音声読み上げのソフトの設定次第で決まってしまいます。
日本語の漢字を利用する際の大きな課題であり,テキストを音声合成ソフトで読み上げるときにはどうこの問題を回避するかが課題でした。
DAISYなどでは,「人間の音声」でこれを解消しています。朗読なら読み間違いをしない限り間違いはおきません。
それに,イントネーションの問題もおきないです。
しかし,朗読というのは人の作業ですから膨大な時間がかかります。また,音声を男の人や女の人に変更することなどは容易ではありません。
そこで,昨年度まで文部科学省の調査研究の委託を受けてやっていたエッジでは文章をデータのデータベースを作ってそれから音声データを作成するという方法をとっていました。
これも凄いことですし,とてもなめらかに発音できますが,音声データを作るためにはサーバにアクセスしないという問題がありました。
これからの時代は常にネットワークに繋がっているので,この方法も良いとは思いますが,サーバへのアクセスが容易でない可能性もあります。
こういった課題を克服しているのがこの「和太鼓」です。
このソフトでは,漢字にルビをふり,そのルビの部分を読み上げます。
ですので,「三田(みた)さんと三田(さんだ)で会いました。」といった文章でも間違えずに読むことが可能です。
また,アメリカなどでは電子図書を読むWYNNなどのソフトにはマーカーを付ける機能,文章に注釈を付ける機能などが付いていたのですが,ワードならばある程度これからの機能を実現できます。
ですので,テキストデータさえ手に入ればAMIよりも手軽に読み上げができるのではと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ブログの記事に興味を持っていただいた方,応援をしていただける方は

1日1回こちらをクリックしていただけませんか?→→にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へ
【日本ブログ村】のランキングにつながり,投票されます。
フィードバックは次の日記の意欲につながるので

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加